2004-12-29 アースシーの風 ゲド戦記V フィクション/外国 アーシュラ・ル=グウィン 岩波書店長く待たれていた「ゲド戦記」の5巻。まじない師ハンノキの訪れによって、テナーとテハヌーはレバンネン王のもとへ赴き、ゲドは山羊とともに島に残る。1冊ごとに各年代ごとの課題がテーマとなっているゲド戦記シリーズだが、本書では老年期のゲドとテナー、成長したテハヌー、王となったレバンネンを描いて、老いと死について深く考えさせられる。タイトルの通り、爽やかな風が吹き抜けたような読後感が得られた。2003年5月読了。