「ナラティヴ・セラピーの世界」 小森康永・野口祐二・野村直樹編著 日本評論社

セラピストはクライエントの症状に注目するのではなく、恣意的にリフレーミングするのでもなく、対等な立場でクライエントの語りに興味を持って耳を傾け、2人でクライエントの人生の新しい物語を作り上げる。物語に深い思いを持つ私には、非常に興味深い療法であった。

本書ではナラティヴ・セラピーと人類学、特に民族誌の関わりも述べられていた。民族誌について読んだことがなかったので、これから人類学もチェックしていきたいと思う。