2005-01-10 鬱力 ノンフィクション/日本 柏瀬宏隆 集英社インターナショナル病跡学の視点から、ベートーベン、ジョン・レノン、宮沢賢治、ジョージ・ルーカスなど、作家・詩人や音楽家などの創作活動に及ぼした鬱の影響について述べている。取り上げられている著名人たちは必ずしも鬱病ではなく、てんかんや統合失調症、人格障害の場合もあるのだが、本書では作品を作り上げる上での鬱の影響に焦点を当てて書かれている。鬱はマイナスの影響を与えるだけでなく、ねばり強く制作を続けることや独創的な世界を創造することにも寄与していると、「鬱力」について述べている。2005年1月読了。